ふるさと納税による減収を嘆く浦安市のデータを検証してみた (後編)
前回の録の続き。「ふるさと納税による市税の流出で税収が減っています」という浦安市公式サイトのページでは、「各年度の市民税控除額(浦安市の減収額)」という項目で毎年の金額が並んでいる。そして、浦安市民が他の自治体にふるさと納税で寄附をしたので、これだけの税金が浦安市に入らなくなりましたというグラフを提示し、大きな矢印が書き込まれていた。
行政は市民にバイアスの少ない情報を提供する必要があり、自分たちの主張に見合うようにデータの印象を操作することは適切ではない。加えて、浦安市が提示したグラフには大切なデータが欠けている。なぜ省略したのだろうか。浦安市に納税する市民のひとりとして不思議に感じたので、総務省のオープンデータから数値を逆引きして検証することにした。
行政は市民にバイアスの少ない情報を提供する必要があり、自分たちの主張に見合うようにデータの印象を操作することは適切ではない。加えて、浦安市が提示したグラフには大切なデータが欠けている。なぜ省略したのだろうか。浦安市に納税する市民のひとりとして不思議に感じたので、総務省のオープンデータから数値を逆引きして検証することにした。