2023/04/02

Z会の学習用タブレットのペアレンタルコントロールが緩すぎて、子供の危険な遊び道具になっていた話

日曜日の夕方、妻と上の子供が買物のために外出した。表向きには買物だと言っているが、実際には浦安市内にある義実家に立ち寄っている。毎週の「里帰り」だ。もう諦めた。自宅の廊下を歩き、上の子供の部屋の前を通り過ぎたところ、ドアが開いたままだ。何だろうかと部屋の中を見ると、下の子供がイヤホンを耳に付けたまま隠れて何かをのぞき込んでいた。

これはおかしいと思ったので下の子供を問い詰めてみると、上の子供が使っているZ会のAndroidのタブレット端末を使ってYouTubeの動画の視聴に没頭していた。何百万円も払って中学受験塾に通わせても、勉強せずにYouTubeを見ている。この調子では中学受験は全落ちだ。それにしてもおかしい。なぜにZ会から送られてきたタブレット端末でYouTubeを見ることができるのか? ということは、「Z」会が配布している教材で「X」なビデオを観ることができたりもするわけか。ヤバいだろ。


下の子供の中学受験塾の学習用として渡してあるiPadは、過剰なまでのペアレンタルコントロールを設定している。下の子供は勉強が嫌いなので、とかく遊ぶことばかりを考える。

iPadを学童保育に持ち込んで置いてある漫画本の中身をカメラ機能で撮影し、家庭に持ち帰ってiPadで漫画を読むという下の子供の策略に気付いた時、私はiPadをハンマーで破壊するところだった。著作権法に抵触する違法行為だ。その後、iPadのカメラ機能をペアレンタルコントロールでブロックしたことは言うまでもない。

下の子供がタブレットで全く勉強していないことは、皮肉なことにタブレットのログとして記録されている。そして、偏差値50というラインの下で低空飛行を続ける試験の成績も無慈悲なグラフとしてタブレットに表示される。勉強していないからテストで点数を取ることができない。もう中学受験なんて放棄して公立中学に進めばいいのに。これでは貴重な金を捨てているようなものだ。

下の子供に中学受験を受けさせるという妻の方針について、私は疑念を抱いている。それならば妻が責任をもって下の子供の勉強を管理するべきだ。

妻はブラック企業のパワハラ上司のように子供の偏差値だけを見て怒鳴り散らす。妻は子供にプレッシャーをかけるだけで、細かく勉強を教えずに面倒臭がる。そして、下の子供がやる気を失っている。面倒臭がるのなら、中学受験なんて中止すればいい。妻の頭はあまり良くない。

勉強が嫌いなのは私の遺伝ではない。私は勉強が楽しく感じたし、コツコツと地道に積み上げることを好む。勉強が嫌いな子供の形質は、一体、誰に似たのか。

加えて、私は子供たちの学外の学習においてZ会を使うことに賛成していない。むしろ反対している。私も子供の頃にZ会に入っていたことがあるが、ちっとも楽しくなかったし、全く学力に結びつかなかった。進研ゼミも然り。

通信教育は途中で身が入らなくなり、そのまま放置することになる。親が進捗をチェックしていないと間違いなくサボる。

様々なことについて面倒臭がり、適当に処理する妻の形質は義母と同じだ。このような母親が子供たちの通信教育について懇切丁寧に面倒を見るはずがない。

では、うちの子供たちの学外の学習について、私がどのような方針なのかと言うと、有名な受験塾だ何だとか、有名な通信教育だ何だとか、そういったことは関係ない。

いわゆるスパルタ式であったとしても、講師が黒板やホワイトボードの前でテキストを使って説明し、子供たちにサボる余地を与えないような昔ながらの塾や予備校に子供たちを放り込むべきだと考えている。

私も小中学生の頃は寺子屋のようなスパルタ式の塾に通ったが、間違いなく集中して勉強することができた。それは私の実体験だ。勉強に集中して楽しむことができれば、青チャートの参考書だけでも国立大学に合格することができる。勉強するのは自分自身だ。集中して勉強しなければ成績は上がらない。

妻は私の方針を全否定し、家庭内でマウントを取り、夫の話に耳を傾けない。

妻は勉強や受験が得意ではなかったので、ゴールイメージを実現するためのスキームを全く理解していない。

私は高校、大学、大学院、さらには就職においてさえ、試験という試験を全て合格してきた。不合格になった経験がない。高校入試では進学校にトップの成績で合格し、入学式では新入生の代表として挨拶した。大学院の博士号の審査を飛び級で受けて合格し、先輩たちと共に修了式に出席した。私は試験や審査といったハードルについて滅法強い。

他方、妻は勉強や試験が得意ではなく、就職活動でほぼ全滅して祈りまくられた。その妻が、どうして子供の教育について家庭内のマウントを取ろうとするのか。私には理解不能だ。

上の子供が典型的な塾に通うことを嫌がったとか、Z会の方が時間の都合を調整しやすいとか、そのようなくだらない意見を妻が尊重し、私が賛成していない段階でZ会に入会手続きを済ませた。これが間違いだ。

子供の意見なんて聞く必要はない。あまりに狭い子供の見識の中で、何が適切なのかなんて分かっていないだろ。

だが、予定調和として、妻は私を無視して勝手に上の子供のZ会への入会を進めた。うちの妻の凄いところは、夫に対して平気で嘘をついたり、夫を無視して家庭のことを決めることだ。私はすでに愛想が尽きているので、下の子供が成人した時点で別居もしくは離婚することを考えている。

だがしかし、家庭内のWi-Fiを管理しているのは私だ。妻は私に内緒で上の子供をZ会に入会させたけれど、Z会のタブレット端末が届いたので白状することになった。

妻の主張としては、「Z会のタブレット端末は子供がアプリ等をダウンロードすることができないように設定されていて、セキュリティも十分な対応がなされている」という話だった。それは大嘘だということを、後の私は知ることになる。

もとい、Android端末にプレインストールされているマイクロソフトのEdgeのアイコンが気になったが、妻の説明を信用してZ会のネット教材にアクセスできるように諸々を設定し、妻に返却した。それを上の子供が使っていたというわけだ。

ところが、上の子供がいない部屋に下の子供が入り込んで、Z会のタブレット端末でYouTubeに没頭していた。なぜだ? 私は何が起きたのか訳が分からず呆然としていた。小学生である下の子供がAndroid端末のロックを外部から解除してYouTubeにアクセスしていたと仮定する。その場合、かなりのIT能力だ。将来、下の子供は天才的なプログラマーやハッカーになるかもしれない。

例えば、Z会のタブレット端末をセーフモードで起動させ、様々な使用制限を解除した状態で親に黙って使っていたとする。

Androidスマホのペアレンタルコントロールで広く使われている「iフィルター」というアプリは、セーフモードで起動すると無効化されてザルになる。このサービスを提供している会社に問い合わせて確認したので間違いない。ネット上でもiフィルターを無効化する裏技として子供たちがアクセスしている。

うちの上の子供もこの裏技をググって試したらしい。しばらくの間、iフィルターからの通知が来なくなったので上の子供のスマホをチェックしたところ、アプリが無効化されて閲覧無制限になっていた。

上の子供いわく、「気が付くと、iフィルターがおかしくなっていて、何だかおかしいと思ったけれど、そのまま使っていた」という話だった。

明らかな嘘だ。上の子供がiフィルターを解除するための裏技をググって実行し、勢い余ってiフィルターをアンインストールして元に戻せなくなり、父親にバレたという話が正しい。間抜けだ。

私は鉄製のハンマーで上の子供のスマホをブチ壊す寸前になった。この子供は父親に嘘をついた。父親に嘘をつくような子供が生まれるのであれば、私は子供なんて作らなければいいと思った。しかし、それが思春期なのだそうだ。父子の信頼は地に落ちた。

それにしても凄い時代になったな。中高生どころか小学生が無修正の成人動画を見放題だ。日本は昔から性に寛大であり、世界的に悪名が轟くポルノ大国だったりもする。ネット社会になってさらに酷くなった。

昨今の成人向けコンテンツは「リアル」という言葉以外の表現が思い浮かばない。煩悩の域を超えて、まるで野生生物の交尾を眺めているような気分になりはしないか。

この状況で「少子化だ! 何とかせねば!」と言っているのだから実にシュールだ。

研究者が真面目に調べてみると半数以上の夫婦がレス状態だったそうだ。他方で風俗やパパ活は大繁盛。その金が嬢からホストに流れているらしい。

スマホを使えば成人コンテツが無料で視聴可能。自家発電が捗る時代になった。他者のスマホなんて気持ち悪くて触れない。

生物として備わっている生殖能力を煩悩に全振りし、子供を育てることを大切にしない社会は、当然だが衰退する。昔は1億人以上の人口があったという昔話が残ることだろう。

人口のボリュームゾーンである団塊世代と団塊ジュニア世代の老後の社会保障という大波が日本に押し寄せて国や自治体の財政がボロボロになり、下手をすれば半分程度の人口で国を維持する時代が来るかもしれない。そのような状況であっても、ポルノ大国は健在なのだろうな。

私が青少年だった頃は、心臓の拍動に耐えながら古びた本屋でエロ本をゲットして自転車に乗ってワクワクテカテカしながら自宅に戻ったものだ。そうか、大人になれば、このように甘美な世界があるのかと。

団塊世代が若かった頃は、借金をしてでもマイカーを手に入れ、彼女とドライブすることに尽力していたらしい。この世代の場合には、妄想と実行動の間のメディアが足りなかったので、言葉通りにダイレクトな衝動だったのかもしれないな。健全だ。団塊ジュニア世代がたくさん生まれた理由も分かる。

もとい、iフィルターはザルになるけれど、ESETのペアレンタルコントロールの場合には、セーフモードで無効化されるとログが残り、親に通知が届くそうだ。そろそろシステムを変更しようと考えている。ロックを解除しようとする子供の行動原理はクラッカーと同じなので、アンチウイルスソフトが必要になる。

ただし、「再度、iフィルターを無効化したら、ハンマーでスマホを破壊する」と私は上の子供に伝えてあるので、しばらくの間は物理的なスマホの破壊というペアレンタルコントロールをかけている。

しかしながら、Z会としては専用端末を提供しているわけだから、セーフモードによるロック解除については対策済みだろう。ロックを解除する際にはパスワードが設定されているだろうし、無理をするとシステムがクラッシュしてシステムを初期化する必要が出るかもしれない。

おそらく、多くの子供たちがZ会のタブレットでのペアレンタルコントロールの解除に取り組んだことだろうし、裏技としてググってもヒットしないわけだから、「セーフモードの術」は通用しないことだろう。

と、以前の私は思っていたのだが、そうではなかった。

Z会のAndroid端末にはマイクロソフトのEdgeがプレインストールされており、このブラウザはただのEdgeだった。アプリをインストールすることはできない設定がなされていても、Edgeを開けば無制限でネットのコンテンツが視聴できてしまう。

つまり、YouTubeどころか、ネットの無料漫画、さらには成人動画でさえ視聴ができてしまうというわけか。なんてことだ。これでは学習用の端末ではなくて、子供の煩悩を叶えてしまう危ない玩具ではないか。

そして、下の子供がYouTubeを視聴していたということは、この不備について上の子供が気づいたということだろう。

だから、Z会には反対なんだ。どこでもいいので、塾に通わせるべきだったんだ。

Z会のタブレットは安全だと言い張った妻は、この件について全く理解していない。「YouTubeにアクセスすることができたって、上の子供の成績は落ちていないわよ! 何が悪いのよ!」と妻は開き直った。

やはり、私は妻の頭の中を理解することが困難だ。家庭内で妻が暴力を振るった時に、別居なり離婚するべきだったのだろう。そもそも、ネット端末の危険性と上の子供の成績を直接的に繋げて逆切れしている時点でロジックが破綻している。

上の子供はタブレット端末を操作しても親が気づかないだろうと考えているようだ。しかし、上の子供が理解していないだけで、私は情報端末の取り扱いに長けている。「親父をナメるな」と端末を徹底的に解析することにした。

すると、上の子供がこの端末を使って親に内緒で複数の無料メールのアカウントを作成していたことが分かった。

さらに、上の子供としてはアクセスの履歴を消して証拠隠滅を謀ったようだが、タブレット端末がWi-Fiを経由してネットに接続していることまでは勉強していなかったらしい。我が家のWi-Fiのルーターは外部からアクセス状況を解析することができる。

上の子供にスマホを渡す時、「Twitterにはアクセスするな。アカウントを作ることは禁止する」と念を押していた。Twitterではモラルハザードが生じており、成人でさえおかしな情報発信が溢れている。自己顕示欲と承認欲求のモンスターたちだけでなく、明らかな犯罪者たちがたくさんアクセスしている場だ。

ところが、上の子供はこの端末で複数のTwitterアカウントを作成して、自分でツイートを発信したり、他のユーザーとやりとりしていた。その事実を知った時には失望した。父親からの言いつけを守っていない。

この件について上の子供を問い詰めたところ、「同じ学校の生徒もTwitterを使っている」とか、「気がつくとアカウントが出来ていた」とか、意味不明な言い訳で逃げようとした。私は憤慨した。

子供たちの勉強のためにと金を払って用意した学習用のタブレット端末。

それを使ってYouTubeを見ていた下の子供にも失望したが、Twitterのアカウントを作成して遊んでいた上の子供にも失望した。これでは、ペアレンタルコントロールが全く機能していない、ただの危険な玩具ではないか。Z会は何を考えているのか。

この問題は日本全国で発生しているそうで、「Microsoftアカウント」を利用してペアレンタルコントロールをかける方法が紹介されていたりもする。この方法で十分だと私は思えない。アカウントからログアウトする方法に子供が気づいたらザルになることだろう。

ロックを解除すれば親に連絡が届くくらいのレベルが必要だ。つまり、アンチウイルスソフトを使わないと子供は悪知恵を働かせて突破してくる。

出来の悪い小さなハッカーが自宅の中にいると覚悟しよう。

Z会のタブレット端末はアプリのインストールができないそうだが、有料版のアンチウイルスソフトがプレインストールされている。このアプリを有料で契約すれば、ペアレンタルコントロールが可能になる。なんだ、そこまで用意しているのならば、最初からロックをかけろと言いたい。何を考えているのか。だから、私はZ会が嫌いなんだ。子供の頃から嫌いなんだ。

どんなアンチウイルスソフトが使用可能なのかとZ会のタブレットをチェックしたところ、「Dr.Web」が入っていた。

ロシア製...だと?

しかし、背に腹は代えられない。このままでは危ない玩具のままだ。

回転寿司等の飲食店で未成年が問題行動を撮影し、ネット上に動画を投稿してしまって問題が多発していたりもするが、デジタルネイティブの考え方は私のような昭和の親父とは別の世界にあるような気がしてならない。

サードパーティ製のペアレンタルコントロールには限界がある。外部操作によってロックを解除するとログが残り、保護者に通報が入る程度のアンチウイルスソフトで対応し、子供が言いつけを守らない場合にはハンマーで物理的にタブレットを破壊するというルールを設定するしかないだろう。

上の子供としては、さすがにTwitterアカウントが親バレして、父親に全てのツイートをチェックされたので精神的に堪えたらしい。当然だが、それらのアカウントについては即時閉鎖するように上の子供に命じた。応じなければ端末を物理的に破壊する。

妻と上の子供は、私が知らないところで(義実家と一緒に)私のことをディスりまくっているはずだ。しかし、私に情報通信機器のスキルがあることをあまり理解していなかったらしい。

ペアレンタルコントロールでイタチごっこを続けるのは面倒なので、子供がルールを守らない場合にはスマホやタブレットを実際にハンマーで破壊する。目の前で木っ端微塵に破壊してやれば、子供にとって教訓になる。その後は新しい端末を絶対に購入しない。

それにしても虚しい。

子供の学習のためにと考えて妻がZ会に入会させ、結果としてZ会から送られてきたタブレット端末が子供たちの危険な遊び道具になった。

ツイッターアカウントが親バレした上の子供に私は尋ねた。「絡んでくる大人がいなかったか? クソなリプライや気持ち悪いDMが届いて嫌な思いをしなかったか?」と。

上の子供は「そのような経験はなかった」と答えた。その答えで私は随分と救われた気がした。

ネット上、とりわけツイッターにおいては、おかしな人たちがとても多い。危ない大人たちが巣食う世界に我が子が物見遊山に訪れ、引っ張り込まれるようなことがあってはならない。

デフォルトの状態で閲覧無制限になっているZ会のシステムには失望した。勉強以前の話だ。まともなペアレンタルコントロールも用意できない業者が、適当に端末を配るなと私は思った。これだから、私はZ会が大嫌いなんだ。

今気づいた。端末にアンチウイルスソフトによるペアレンタルコントロールを設定するだけでなく、Wi-Fiのルーターのフィルタリング機能を使うことにする。すでに端末の個別設定が可能なルーターを購入して使っているわけだが、自分の家庭がそこまで無様な状況にならないことを願っていた。だが、もはや止むをえない。

Android端末自体で頑張っても子供は突破してくる。ネット接続自体を制限すれば、いくらスマホやタブレットをいじくり回してもペアレンタルロックは解除できない。子供がルールを守らなければ接続を遮断する。