今さらながら「Netflix」と契約してアニメや映画を
とりあえずリライトしておくか。エントリーのカテゴリとしては「気に入った小物」ではないが、まあそういった感じで。
仕事から帰った後のわずかな時間、もしくは休日の家事以外の空き時間に私が何をやっているのかというと、部屋で寝転がって眠っているか、禅を組んでいるか、自転車やスピンバイクのペダルを回しているか、パソコンで映画やアニメを鑑賞しているか。
これらは仕事にも家庭にも直接的に関係しないが、ストレスばかりの毎日の中で死なずに生きるために必要なルーティンだ。大袈裟な話でもない。
しかし、最近ではこれらのうち最後の要素、つまり映画やアニメという趣味がひどく劣化していることを感じていた。時間がないというよりも、視聴サービスの問題。
映画やアニメを視聴する際にはAmazonのプライムビデオを利用しているのだが、最近のプライムビデオはレパートリーが貧弱で、多くの作品が有料になってきている。プライム会員であることの特典を全く感じられない。
このようなAmazonの変化は映像分野だけではなくて、物販に関しても同じ。以前は他の通販と比べて割安ということで積極的に利用していたが、最近では割安感を覚えなくなった。
とりわけ、私が趣味としている自転車用品については何だこれはという有様だ。Amazonが販売する商品の種類が少なくなり、マーケットプレイスで他のショップが堂々と入り込んでいる。もちろんだが送料別。これではAmazonを利用する意味がない。
加えて、チャイナ製品を取り扱う海外のショップが次々と参入し、発送元が中国という商品がリストの上位やおすすめとして表示される。何だこれは。
昨今のAmazonの業績が赤字になっていることは知っていたが、ここまでサービスに反映されるとは予想外だった。昨今の一斉値上げによって、商品の仕入値だけでなく配送についてもコスト増になっていることだろう。
Amazonがこのような状態ならば、通販サイトを経由せずに個々のショップのサイトにアクセスし、自転車用品をまとめ買いして送料を無料にした方が割安になる。
日用品についても、もはやAmazonの優位性がなくなってきた。近所のスーパーやドラッグストアに行って飲料や生活用品を購入し、自転車に積んで持ち帰った方が安い。
それにしても、現在のプライムビデオは酷い有様だ。サムネイルの多くに課金を示す「¥」マークが表示されて、収益を増やそうとしていることが丸分かりになっている。
気の毒といえば気の毒だが、Amazonの登場によって潰れた小売店もあるだろうから、まあこれが競争社会の現実だな。
ということで、Amazonのプライムビデオに愛想を尽かした私は、他社の視聴サービスを契約することにした。
あまり深く考えずに、Netflixのスタンダードプランに登録してみたところ、それまでに鬱々としていた自分の気持ちが軽くなる気がした。
食べたくもない料理が並んでいて、いざ食べようかなと思ったら別料金というようなAmazonのプライムビデオとは違う。Netflixはスタンダードプランであっても画像や音声がクリアで満足感がある。
というか、今までプライムビデオで視聴していた画像や音声は何だったのかというくらいにNetflixは品質が高い。いや、むしろプライムビデオのコンテンツが低品質だったということだ。
未だに蔓延るアフィブログはプライムビデオを持ち上げていたりもするが、一度でもNetflixを体験してしまうと、プライムビデオの貧相なコンテンツを利用する気がなくなる。
なるほど、Netflixには、私が以前から気に入っていた深夜食堂や攻殻機動隊のオリジナルシリーズも用意されていたのか。毎日の生活が辛くて気にする余裕さえなかった。
この趣味は仕事と家庭と趣味の隙間を埋めてくれる存在なので、料金をケチる必要はない。高い千円の品があれば、安い1万円の品もある。
こんなことならば、もっと早くにNetflixを試しておけば良かったな。まあいいいか、細やかながらも新しい気付きが生まれて、生き方が少しだけ豊かになった。
Amazonのサービスがこのまま変化しないようであれば、年内を目処にプライム会員を退会した方が潔いように思える。このビジネスモデルは破綻しかけている。