新浦安にやってくる暴走族
つまり、このような輩は「暴走族」という解釈になる。普通の感覚でも喧しい輩だが、感覚過敏を持つ住民にとっては許されざる者たちだ。浦安警察署はどうして出動しないのか。住民が眠りに就く24時近くになって爆音を出す連中を、どうして警察が取り締まらないのか、私には理解に苦しむ。
実際に浦安という街に住んでいて感じるのは、浦安警察署というセクションの士気の低さだ。私は東京に住んでいたので分かるのだが、警視庁はこのような状態ではない。
千葉県警察という組織があり、その組織の中で重点的にエースが配置されるのは、県庁所在地である千葉市。
その他において重視されるのは、他国から多くの人たちがやってくる成田市。私が疑問に思うのは、日本全国から人々がやってくる浦安市においても、千葉県警の精鋭が配置されてしかるべきではないか。
あくまで私感でしかないが、千葉県警のエースが浦安市に配置されているようには感じられないし、街をより安全にしようという気概が足りないように思える。「ゆとり系」の警察なのだろうか。
以前、私が住んでいるマンションの階上で大きな騒音を発する家族が住んでいて、その家族に私が抗議したところ、浦安警察署の警官が令状もなしに自宅に上がり込んできて、もう少しで誤認逮捕されるところだった。
浦安警察署の警官のスペックはどの程度なのかと、住民として疑問に感じた。少なくとも千葉市や成田市のような精鋭が配置されるような街ではないということは分かった。
市町村レベルの地方自治体においては、街の行政と街の警察は密な関係にある。それをズブズブの関係と揶揄することは可能と思えるし、密な連携と解釈することもできる。
市民との間で波風を立てたくないという方針が浦安の行政だと私は理解していて、その方針が警察にも反映されているような気がしてならない。
浦安市内の海沿いには、「シンボルロード」という大通りがあり、そこから少し離れたところに浦安警察署がある。爆音を立ててシンボルロードを走り抜けるオートバイがあれば、浦安警察署が気付くはずなんだ。
しかし、実際には暴走族が何度もシンボルロードを走り続ける。私にはオートバイで暴走する若者たちの思考を理解することができない。彼らを突き動かす衝動は何によってもたらされるのか。
社会に対する不満か?
彼らが抱くフラストレーションを深夜の爆音によって晴らそうとするのか?
暴走族たちが人々の眠りを妨げても構わないという道理はあるのか?
そのような愚かな若者たちには、学歴においても職歴においても失うものがほとんどないのだろう。まさに無敵だな。だからこそ、夜中に暴れるわけだ。
社会にはルールがある。そのルールを踏み外した人たちを取り締まるのが警察であり、税金によって警察官の生活が支えられている。
その職務を警察が果たさないのであれば、社会の秩序が保たれない。私が子供の頃から警察は「税金泥棒」と揶揄されることがあったが、泥棒と呼ばれない程度には働いてもらわないと意味がない。
何のための時間外勤務手当だという話になる。
一方、浦安警察署で夜中に待機している警察官たちの気持ちも分かる。
夜中にカップラーメンを食べ、スマホをいじりながら仮眠を取ろうとして、シンボルロードで爆音が聞こえたところで、わざわざ警察署から通りに出て、暴走族たちを止めて話を聞き、うるさいから静かにしなさいと言ったところでハイすみませんと反省するような連中ではないことだろう。
だがしかし、警察官としてそれは正しい判断なのか。
「私は、日本国憲法及び法律を忠実に擁護し、命令を遵守し、警察職務に優先してその規律に従うべきことを要求する団体又は組織に加入せず、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に警察職務の遂行に当ることを固く誓います」と、宣誓したはずなのだが。
おそらく、シンボルロードの大通りに近いといえ、美浜地区の浦安警察署には何らかの都合があって暴走族たちの爆音が聞こえていないのだろう。
このような場合、千葉県に多額の税金を納めている浦安市民は、何も躊躇する必要はない。税金の分だけ働けという気持ちで警察に通報すればいい。
暴走族がやってきたのだから、警察は地域住民を守る義務がある。守らないのであれば税金泥棒と揶揄されても仕方がない。
例えば医師は患者を診る役目があり、教師は子供たちに教える役目がある。警察の役目は何か?民を守らない警察に意味はない。
浦安警察署に電話をかけて、「暴走族がうるさい、静かにさせろ」と通報するだけでいい。
新浦安だけでも何万という市民が住んでいる。気になればすぐに通報すればいい。私も通報している。
それでも警察が動かないようであれば、私は110番に連絡することにしている。
110番に通報した場合には、その地域の警察署長が内容を確認する必要があり、もちろんだが対応した警察官の責任が問われる。
勘違いされることが多いが、警察は司法の犬ではない。行政の一部だ。すなわち、警察は役所の一部なので職員がマイナスの評価を受ければ出世が困難になる。
その論理は現場の警察官だけでなく管理職にも及ぶ。部下の失態によって上司も冷や飯を食らう組織の典型とも言える。
夜間のパトロールを実施していたならば、どうして暴走族の出現を把握できていなかったのか、どうして市民から通報が入るまで気付かなかったのかと。
当直の警察官が地域課や交通課の職員のみという配置ではなくて、刑事課の警察官が夜中に待機していることもあるだろう。そのような警官にとっては、夜中の暴走族なんて面倒で相手にしたくないという気になっても不思議ではない。
しかし、職務は果たさねばならない。
一般市民が地道に働いて納めた税金によって警察は運営されているわけで、一般市民が警察に対して気を遣うことの方がおかしいと私は思う。
また、浦安警察署に通報した際には、電話を受け取った警察官の名前をきちんと控えておく必要がある。
警察官の対応が良くなかった場合には、県警本部にも各警察署にも「警務課」というセクションがある。その担当官は市民からの相談に応じる義務があるし、クレームがあれば名前が出された警察官を呼び出して注意したりもする。
私は思うのだが、市役所に対して矢のようにクレームを入れることがある浦安市民だが、警察署に対して穏やかではないかと。
観光客を含めて、ここまで人口密度が高い街において、これだけの規模の警察署が全てを把握することは難しい。
警察が把握しづらいのであれば、私たち市民が目となり耳となり、察知した情報を警察に届けた方がいい。
ということで、早速、真夜中の浦安警察署に通報して何とかせよと伝えた。
わざわざ市民が街の異変を伝えたにも関わらず、電話を受け取った当直中の警察官はさも迷惑そうな話し方で対応してきた。電話を切る際、市民からの協力に対する感謝の言葉さえなかった。接遇に問題がある。
張り切って対応しても、面倒臭そうに対応しても警官のコストは同じだ。これでは市民に対して上からな態度が多かった昭和の警察ではないか。
電話応対における感情のコントロールができないというのは、社会人としてどうなのかという話でもある。
その警官としては夜食のカップ麺に湯を入れた直後だったかもしれないし、夫婦共働きで子供を育てているのに当直なんて引き受けやがってと妻から指摘を受けたばかりかも知らない。あるいは仮眠中に起こされて不機嫌になったのかもしれない。
しかし、仕事は仕事だ。市民との心の壁を減らすことで、警察が街の異変をより細やかに把握することができる。不快な気持ちになるので街の異変があっても市民から警察に伝えることはやめようという状態になると、その街の治安は悪化する。悪い人たちは、その雰囲気を察するからだ。
シンボルロードにトラップを仕掛けて暴走族を捕まえて、免許を剥奪し、違法改造されたオートバイを没収してマフラーを引っこ抜けと言っているわけではなくて、よくあることなのだから時間帯に合わせてパトロールするだけの話。市民から苦情が寄せられる時点で対応が疎かではないのか?
このような状態だから、暴走族がナメて来るのではないだろうか。また、彼らのオートバイの多くは違法改造の蓋然性が高い。署に連れて帰って詳しく調べれば、公道を走ることができないバイクもあることだろう。
そのように地道な取組によって、新浦安が暴走族にとって面倒な街にする必要がある。音響族も同様。
加えて、深夜の迷惑行為について、浦安市議会で防止条例を制定すべきだ。法的な裏付けが足りないと、警察としては対応が難しい。
それにしても、深夜に暴走する市外の若者たちの行動原理が分からない。周りに迷惑をかけて何を達するつもりなのだろうか。
実際にシンボルロードに出て暴走族を観察してみたが、「湘南爆走族」に登場していたような不格好なオートバイにあまり勉強が得意ではなさそうな若者が乗って、何やら悦に入って走っていた。
湘南爆走族は1980年代の物語だぞ。そもそも暴走族なんて40年前の概念だ。そのダサいカウルはどこで手に入れたのか。
そこまでやるならば、六連ホーンでゴッドファーザーの愛のテーマを流して警官とやり合ってくれれば昭和の男である私も納得するが、中途半端なんだ。
もう一度言う。
「中途半端なんだよ、お前たちは」
その怒りだか憤りだか不満だかを学業や労働に向けようという気になれないのだろうか。まあ、それだから暴走するのだろうけれど。
ひとりでは何もできなくて、友達とつるんで夜中に迷惑をかける。どうして友達が必要なのかというと、ひとりでは怖くて何もできないからだ。弱いからだ。
その友達だって、どこまで友達なのか怪しいものだ。
中古でも構わないのでカワサキのニンジャを手に入れてリミッターを外し、たったひとりで首都高を200km/hでブッ飛ばし、白バイをチギってやりましたという若者であれば、法的には許されないが私なりには納得する。
鬱陶しい暴走族を見かけたので、月光仮面もしくは仮面ライダーのコスチュームを着てモンスターバイクに乗り、たったひとりで暴走族たちを煽りまわして動画を撮影し、「暴走族を自宅まで送ってみた」というタイトルでYouTubeに公開した猛者が現れたら、法的には許されないが私は納得する。
そこまでブチ切れた若者ならば仕方がない。もはや手の施しようがない。
だが、お世辞にも格好良いとは思えないオートバイに乗ってブンブンと夜中に走り回って住民に迷惑をかけるなんて、「クソダサい」とは思わないか。知らないなら教えてやるが、そのスタイルは40年以上前の「不良」と呼ばれた若者たちのやり方だ。合コンで演歌を唄うくらいのレベルなのだが、分かっているのか。
その当時の不良と呼ばれた人たちがどのような生活を送っているのか、お前たちには分かるか。若気の至りを反省して地道に働いている人たちが多い。お前たちも結局はそうなるだけだ。
浦安警察署に通報してから日付が変わり、ようやく静かになったような気がする。
市民から通報されないと動かないという警察はどうなんだ。
これだけ全国から人々が集まる街において、他国あるいは一部の集団から攻撃を受けるとダメージが大きい。その防御態勢は十分なのだろうか。
頭にネズミの耳を付けた観光客が押し寄せる街ではあるが、警察にはネズミの耳ではなく猫の耳を付けてもらいたいものだ。
それができないようだから、市民が代わりに耳となって五月蠅ければ通報する。それだけのことだ。