体型維持には運動だけでなく食事管理、とりわけ糖質よりも脂質
そして、このカテゴリーでメモを残したように開始2ヶ月間で4kgの体重を落とし、開始4ヶ月後までに少しずつ体重を減らし合計で8kgの減量を行った。現時点で減量開始から5ヶ月が経過した。リバウンド等の徴候は認められない。
今回の減量において辛く感じたことがあるのかというと特になく、思ったよりも楽に体重が落ちたという実感がある。しかし、私自身が勘違いしていたことはいくつかあった。
減量開始から4kg程度を落としている時期は積極的にスピンバイクによるトレーニングを続けていた。とにかく運動して汗をかくことにした。
また、世の中には「糖質ダイエット」というミームが浸透しているので、とにかく炭水化物や砂糖を絶つことでカロリーの過多を減らそうとした。
それらの取り組みは確かに少しずつ減量に繋がったけれど、「このような生活を継続しないと体重を維持しえないのか?」という疑問や不安が生じた。
かなり前から烏龍茶が減量に効果があるという話があったので、古典的ではあるがAmazonで廉価な烏龍茶を箱買いして食事の度に飲むことにした。烏龍茶を飲み過ぎると下痢をするという話もあり、実際に飲み過ぎると下痢をすることが分かった。
体重が8kgも減ると身体が軽くなり、以前から気になっていた腰や膝の痛みが減ってきた。それらは若い頃のスポーツで怪我をした後の古傷だ。歳だから仕方がないと諦めていたのだが、想像以上に楽になった。
上の子供の中学受験によって家庭が大荒れになり、とりわけ夫婦関係がさらに悪化した。癇癪持ちの妻が毎日のように甲高い怒鳴り声を上げ、辛辣な言葉を吐き、その姿にはかつての優しく穏やかだった新婚時代の面影は残っていない。
妻は休日の前日あるいは休日に自宅で暴れることが多いので、子供たちに危害を加えることがないように私も自宅に留まることにした。山のように溜まった家事をこなしていたので、サイクリングに出かけている余裕も、スピンバイクに乗る気力さえ残っていなかった。
この時期は2022年の1月から3月という3ヶ月間に該当し、積極的な運動を続けていないにも関わらず体重が少しずつ減り、増加することがなかった。そして今に至る。
ここで不思議に感じることがある。私なりのダイエットは懸命に運動で汗を流し、食事を制限して我慢するというイメージだ。健康診断でメタボを指摘された中年男性が行うダイエットといえば、このベクトルが典型的だろう。
いきなり近所をランニングで走り出したり、昼食を我慢したり。そして、膝を痛めたり我慢が限界に達して、もういいやと諦めたりもする。あるいは少しだけ減量に成功した後で気が緩んでリバウンドしたりもする。
ところが、サイクリングどころかスピンバイクにもあまり乗っていない数ヶ月間においては、体重が一気に減りはしないが増えもしていない。つまり、運動によるカロリーの消費がなかったとしても、私自身の代謝系とカロリーが均衡を保っているというわけだ。
この状態のまま運動を追加すれば、20代の頃よりも痩せることができるはずだ。その前に、自分が行った食事管理について整理しておく必要がある。
【1】 食を楽しむためではなくて、空腹を抑える程度に食べる
私が生きる中では「食」という存在をあまり重視していない。美味い料理を堪能したいという気持ちが最初からなかったりもする。だからこそ苦痛に感じなかったのかもしれないが、何かを食べることでストレスを発散したり、満腹になることで喜びを感じるといった思考を捨てることにした。
【2】 炭水化物を摂取するのは朝食と昼食だけ、夕食は1週間で2回のみ
極端な糖質制限を続けたわけではなくて、朝食はコンビニのおにぎりを2つも食べていた。ただし、油が少なめの安いおにぎり(焼鮭・昆布・おかか)に限定して食べることにした。ゴテゴテと色々なものが入っている豪華なおにぎりはカロリーが高いので食べないことにした。
また、昼食は食パン2枚と妻が作るおかず(極小のタッパーを指定)を食べていた。おそらく、さらに体重を減らす場合には、このおかずの内容を変えると効果があるように思う。詳しくは後述。
夕食においては米飯を食べないことにした。どうしても炭水化物を食べたくなったら、冷凍しているうどんの麺をそのままレンジで数分程度加熱して醤油をかけて食べることにした。
他方、身体に入る糖質を制限するだけではお腹が減るということで、肉類を中心とした蛋白質を増やす人がいたりもするが、それらを増やさないことにした。普通に食事として取り入れている蛋白質だけで身体の維持に十分だと考えた。
ダイエットに運動を取り入れている中年男性の中には、粉末状のプロテインを飲んでいる人がいるかもしれない。しかし、競技会に出場するようなアスリート、あるいは筋肉隆々の肉体改造を目指している人でない限り、蛋白質をさらに取り入れる必要はないと思う。
五十路近い私ではあるが、スピンバイクを回しているだけで脚の筋肉に限っては細マッチョになっている。トレーニングチューブによって上半身を鍛えれば、おそらく全身が細マッチョになる。プロテインを飲む必要性を感じない。
【3】 糖質よりも脂質を絞った方が体重が減る
今回の減量において予想外だった点。烏龍茶を飲み続けるとどうして痩せるのかという疑問については、おそらく脂肪の分解や吸収を担うリパーゼの働きを阻害する成分が入っているからだろうという見解がなされている。
ならば、最初から脂肪を身体に入れないようにすれば体重の減少や維持に繋がるのではないかという理屈になる。つまり、糖質ダイエットというよりも、脂質ダイエットの方が私には適していたというわけだ。
そのことに気付いてからは、マヨネーズやドレッシングだけでなく、卵や肉類の油などをできるだけ摂取しないように心掛けた。スナック菓子は週に1回を目安に気晴らしに食べるが、カップ麺や店舗のラーメンは食べない。
脂質の摂取を減らし、食べ過ぎたと思えば烏龍茶をガブ飲み。
しかし、脂質ダイエットについては我が家の事情があって完全な実施が難しい点もある。
うちの妻は食にこだわりがあり、自分で味付けした料理でないと不満を持ったり、他者が作った料理をディスったりもする。また、妻は植物性もしくは動物性の「油」を味覚として認識するらしい。風味や舌触りという側面もあるのだろうか。
私が赤身のステーキ肉を買ってくると、妻はさも嫌な表情を示し、たくさんの切れ込みを入れて照り焼きソースや調味料などを振りかけ、もはや肉の味が残っていないくらいまで煮焼きしてしまう。妻が好むのは脂の刺しが入った牛肉や脂が張り付いた豚肉だ。調理の後に冷えるとたっぷりの脂肪が皿に残る。
料理の好みは人それぞれだ。妻が作る料理は確かに美味く、私の食生活は豊かになった。しかし、五十路近くの中年男性にとってはカロリーが高くなってしまうらしい。電子レンジで加熱して脂を落とした後で料理を食べることにした。
今回の減量で心掛けたのは、以上の三点のみ。
要約すると、①食を楽しまない、②炭水化物を減らす、③脂を嫌う、④烏龍茶を飲み続けるという極めてシンプルなことだった。
そして、8kgも減量すると腹の贅肉が目に見えてなくなり、肋骨の下にくびれができた。この後で腹筋を鍛えると、シックスパックを作ることができたりもするのだろう。そのつもりはない。
スピンバイクやサイクリングは趣味の領域なのでさらなるダイエットという意図はないけれど、それらによってあと2kgくらいは体重が落ちると思う。
ただし、幸せ太りとか心労による体重減といった事例もよくあるので、浦安住まいのストレスが私の体重の維持においてどの程度の影響を与えているのかは分からない。その点については数年後に引っ越した後で分析することにしよう。