マンションの駐輪場で他の住民の自転車を蹴り倒すおかしな人
浦安市の新町エリアでは、このような意味不明な行動に出たり、いきなり切れる人がいたりもする。新町エリアといえば、千葉県内では住宅が高価で、それなりの年収の市民が住んでおり、整然と並んだマンション群や戸建街が広がっているイメージがある。しかし、美しいのは街並みだけで、人々の心の中まで美しいとは言えない。
「浦安は住みやすい!」とネットで発信している人たちは、不動産業者、市議会議員、市内で中小企業や何らかの店を営んでいる人たち、不動産投資にはまっている市民、市の関係者、あるいはディズニーマニアだ。実際に住んでいる私から見れば、それらのアピールにはセールストークと詭弁が含まれていることが多い。
新町エリアで生活して10年近く経って思うことは、この町には非典型的な言動に出る人が多すぎる。我が強くてせっかちで、しかも自己愛が強い人に出くわす頻度が非常に高い。
マンションの階上の家族との騒音のトラブルは、今でも自分の脳裏に強烈に刻まれている。
未就学児の子供が朝から晩まで尋常ではない勢いで天井の上で走り回り、飛び跳ね、私を含めた家族は大変な苦痛を受けた。
そのことについて階上の夫婦に改善を求めていたのだが、逆ギレしたような態度で開き直り、全く改善が認められなかった。
しばらくすると、何の前触れもなく、3名の警察官が私の自宅に入り込んできた。
明らかに階上の家族から間違った情報を吹き込まれていて、まさに捕り物のように私に対して高圧的な態度を取り、少しでも抵抗すれば公務執行妨害で逮捕してくるような勢いだった。
誤認逮捕されるのも癪なので、そのリーダー格との間で不毛とも言える議論と検証を重ねた。そこまでの権限があるのかというところまで調べてきた。
彼は警部補にもなっておらず、誤認逮捕なんてことをすれば、定年まで巡査部長のままだろう。
その警官からの質問にひとつずつ回答し、ようやく私の言っていることが間違っていなくて、階上の家族の言い分がおかしいことを理解してもらった。
私を逮捕しようという勢いだった若い警官たちは、逆に私から説教を受けることになった。このコロナ禍に、何の事前連絡もなく大人数で押しかけて密を作るなんて、何を考えているのだと。
本来ならば千葉県警の警務課にクレームを出しても良かったのだが、警官が信じ込んでしまうくらいに階上の夫婦の言い方が妄信的だったと言わざるをえない。確かに自己愛が非常に強い人たちだった。
「私たちは、何も悪くないんです!」と、理路整然と主張したことだろう。今から思い出しても腹が立つ。
そこからは形勢が逆転した。階上の子供だけでなく、父親までがマンションの部屋の中で走り回っていることが判明し、騒音が響く度に110番に通報することにした。その巡査部長からそう言われたので、アドバイスに従っただけだ。
しばらくして、その家族は、私たちに詫びのひとつも入れずにどこかに引っ越して行った。
常識外れにも程がある。
分譲マンションに賃貸物件として入居してきた家族だったそうで、後日、物件を管理していた不動産屋が挨拶に来た。
その場に私がいなかったのは残念だったが、妻がかなりの剣幕で不動産屋に注意したらしく、次に入居してきたのは穏やかな一家だった。
それにしても、あれだけの大迷惑をかけておいて、その非を認めないとはおかしなことだと思うけれど、浦安市の新町ではこのような常識外れのトラブルが珍しくない。
初見としては礼儀正しかったりもするのだが、それは明らかなペルソナであって、すぐに感情的になって内面が出てくる。
団地の掲示板にほぼ通年のように貼られているポスターには、「このマンションではペットの飼育が禁止されています!」と書かれている。
しかし、団塊世代付近の老人たちは、そのようなマンションのルールなんて全く守らない人がいて、普通に犬に縄を付けて近所を散歩していたりする。
そして、「隣の部屋の犬がうるさい!」と浦安警察署に通報が入り、わざわざ警察官がやってくるということがあったりもする。
掲示板に貼られた管理組合の議事録を見れば、住民たちからのクレームだらけだ。
地方に例えると広い土地に分散した住宅を可能な限り密集させ、コンクリートで蜂の巣のように固め、それらの住宅街を何層も積み重ねた状態が新町エリアのマンション群という感じだ。
人口だけで考えると、ひとつの団地だけで田舎の町や村といった自治体に相当するくらいの住民が住んでいるが、町や村としてのまとまりや交流はほとんどないし、住民における帰属意識も少ない。
こちらが挨拶するまで絶対に挨拶しない老人はたくさんいるし、まともに挨拶ができない中年たちも多い。
住居費がそれなりに高いので、それなりの収入のある人たちが住んではいるだろうけれど、収入の高さとモラルやマナーの高さは異なる。
一般的なモラルやマナーを民度と定義すれば、この町の民度は高くない。
他の自治体から引っ越してきた人たちは、そのことに気付くことだろう。余程に我が強くて我田引水で自己愛に充ちていれば問題ないかもしれないが。
私は独身の頃から、かなり治安が悪くてヤバい町に住んだことがあったが、ここまでストレスを感じる町に住んだことはない。玄関のドアを開けただけで心拍数が上がる。
人の内面は、乗り物の運転にも現れる。
老若男女問わず、交差点で赤信号に自転車で突っ込む市民があまりに多い。キープレフトなんて守ろうとしない住民ばかりだ。自分たちが走りたい道を走る。
避けないと本当に衝突するし、その姿を見るだけで、この町の住民の性格を知ることができる。
夜中の歩道では、酒の缶をあおりながら自転車で帰っているサラリーマン風の男性を見かけたりもする。
自動車も然り。この町の人たちの運転は荒い。タイヤを鳴らしながら交差点を曲がったりもする。
アスファルトにタイヤを斬りつけるなんて、シティハンターかよと。
先のトラブルの際に警察官から聞いた話だが、新浦安では、子供がきっかけとなった住宅の騒音トラブルが他の自治体と比べて非常に多いそうだ。
浦安警察署の警官は千葉県警の所属なので、当然だが千葉県内の様々な自治体に異動になる。そのような経験を踏まえた上でも、子供がトラブルを起こすことが多いという話は興味深い。
確かに、この日の出地区では、落ち着きのない子供が多いように感じる。
我が子たちが小学校に通っていても、「どうして、そういうことをするのかな?」と疑問に感じるような同級生たちのトラブルを耳にする。
給食の時間に男子児童が集団で下半身を露出しながら走り回って問題になったとか、同級生の筆箱に油性マジックで勝手に名前を書いた児童がいたとか、そのような話を耳にして信じがたい気持ちになった。
しかも、その児童の親たちがPTAの役員だと聞いてさらに驚いた。
市内の教員たちは、新町エリアの学校でのトラブルについて非常に敏感だ。何かトラブルが起きると、すぐに親がクレームを入れてくる。このピーキーな感じが私には非常にしんどい。
とある明海地区だか高洲地区では、気に入らない教員がいるからと、保護者が署名を集めて教員を異動させた事例まであるそうだ。
このエリアには変わった親が多い。私が言うのも妙だが。
私自身がASDの発達障害の特徴があるので何ら抵抗なく言うが、小学校のPTAや保育園の父母会、あるいは趣味のサークルなどで知り合った父親たちには、落ち着きがなくて衝動性が高い人たちが多い。
自己愛に充ちていて、どうしてそこまで自分をアピールするのか理解しがたい親がいたりもするし、保護者会の集まりで感情的になって怒号を飛ばす母親もいたし、井戸端会議での陰口なんて日常のことだ。
湿り気があるのは、海沿いの空気だけではないし、上品なアッパーミドルの集まりというイメージが幻想だということを知った。
出会うことを楽しみにして10年以上住んだのに、マリナーゼを一度も見たことがない。マッシブな態度の母親たちはたくさん見たので、たぶん私なりのマリナーゼのイメージが違っただけなのだろう。
保育園の父母会では、我の強い保護者の主張に苛立って真っ向から対峙したことがあったが、そのようなことで消耗することは愚かだと思ったので、PTAについては全く参加していない。
ASDやADHDは疾患として見なされるが、そのグレーゾーンにいる人たちの中には、実は社会的に成功を納めるような高い能力を持った人たちがいるのだろう。
より高い地位に就き、高額の収入を得て、いざ首都圏に住もうとした時に、どうして浦安市の新町エリアに住むのかは分からない。
冒頭の話に戻る。
新町エリアは新浦安駅から遠くに位置しており、路線バスが混み合っていて不便だということもあって、自転車の利用率がとても高い。
当然だが、マンションの駐輪場がとても混み合う。
私が使っているマンションの駐輪場の一角で、頻繁に目にする不思議な光景があった。
それは、神出鬼没というレベルでもないが、夜に駐輪していないのに、朝になって駐輪されていたり、それがしばらく続いてから普通に夜に駐輪されているといった不定期なタイミングで現れる1台のママチャリ。
その辺のホームセンターで売っているような廉価なモデル。だが、カラーリングは真っ赤で、非常によく目立つ。
普通に考えて、マンションの住民が使用している自転車が駐輪場に整然と並んでいたならば、他に空いたスペースを探すか、角から少しずつ自転車をずらしてスペースを空けるというのが「常識」だと思う。
しかし、その真っ赤なママチャリの使用者は、全く空いてない自転車と自転車の間に、自分の自転車の鼻先を突っ込み、そのまま放置する性質がある。
コンクリートジャングルというか、コンクリートで作られた蜂の巣に膨大な数の人たちがひしめき合って生活している環境では、おかしな行動に出る住民が必ずいる。
しかも、浦安市内は息が詰まりそうな人口密度の高さだ。
マンションのベランダでギターをかき鳴らす若者とか、敷地内の樹木の周りを無断で耕して花の球根を植える女性の老人とか。
その真っ赤なママチャリについては、使用者を見かけたことが一度もない。一体、どんなサイクルで生活しているのかも全く理解しえない。
そして、私が深夜に帰宅したところ、いつも自分がミニベロを止めている場所に、その真っ赤なママチャリが突っ込まれていた。
周りに空きスペースもない。仕方がないと、几帳面な私は駐輪場の端から少しずつ自転車をずらし、その真っ赤なママチャリの横に1台分のスペースを空け、そこにミニベロを駐輪した。
翌朝。
隣に駐輪されていた真っ赤なママチャリの姿はなく、私の自転車は真横に倒されていて、ドミノのように他の自転車も横倒しになっていた。
普通に考えて、隣の自転車を倒してしまったら、それを戻すなんて常識的なことだ。しかし、その常識的ではないことが、浦安の新町の日の出地区では生じうる。
おそらく、日の出地区に限ったことではなくて、隣の明海地区や高洲地区でも、非典型的な言動に出る住民によるトラブルが頻発していることだろう。この町には変わった人が多すぎる。
朝から最悪な気分で混み合った京葉線に乗り、長時間の通勤地獄。これで職場にたどり着いてポテンシャルを発揮することができるはずもない。
「浦安になんて住むんじゃなかった」「浦安になんて住むんじゃなかった」「浦安になんて住むんじゃなかった」と、呪いの言葉のように頭の中でつぶやくばかり。
新浦安駅前の駐輪場は、浦安市の行政の対応があまりに疎かで、市に税金を納めている市民たちが使いやすいようにデザインされていない。
最も駅に近い場所にあった駐輪場が潰されて、そこにビルが建ち、市の財政にとって何ら好影響を与えるどころか、一日あたり百万円単位で税金が飛んで行く音楽ホールが作られた。
結果、市に税金を納めている市民が駅から遠い駐輪場に自転車を停めて、不便だと思いながら我慢して通勤しているわけだ。
子供たちが市外の中学校に合格すればすぐに引っ越してやると思ってはいるが、実現する日はあまりに遠い。
深夜に新浦安駅に到着し、相変わらずため息が出るくらいに遠い駐輪場まで歩き、そこでミニベロに乗って日の出地区に帰る。
ミニベロのペダルを漕ぐと、クランクの周りから大きな異音が聞こえる。停まって確認すると、チェーンカバーが歪んでしまって、チェーンと接触している音だった。
おそらく、真っ赤なママチャリの使用者は、自分の自転車の位置が整理されていたことに腹を立てて、衝動的に私のミニベロを蹴倒し、その上から踏みつけたのだろう。
普通は整理してもらって感謝するシチュエーションだが、その人は思考がおかしい。私が言うのも妙だが。
そして、蹴った部位がミニベロのチェーンカバーだったというわけだ。
器物損壊罪。
本人としてはムシャクシャして蹴ってしまったのかもしれないが、相手が悪かった。
私はそのママチャリのマンションでの登録番号を記憶していたし、警察がマンションの管理事務所に登録番号を照会すれば、すぐに持ち主が特定される。
真っ赤なママチャリの持ち主は、そのことまで考えが及ばないような人物だということだ。これはかなり危ない。
だが、大切にしているミニベロを壊された私の怒りは治まらない。
当然だが、マンションの駐輪場でそのママチャリを見つけて所有者に伝えておいた。
「私の自転車が横倒しになっていて、壊されていました。隣に駐輪されていたのはこの自転車でした。警察に被害届を出す予定ですので、何かご存じではないでしょうか。」と。
その持ち主が自転車を蹴倒した「犯人」であれば、登録番号から自宅が特定されて、警官がドアの前に立っていて、私の自転車への蹴り跡を分析されてしまうと思うことだろう。
お前が犯人だろと追求するだけの証拠もないので、困っているから情報を提供してほしいというお願いベースの話だ。
同じことをやったらただでは済まさないという私の感情が伝わってくれればいいのだが、まともな思考の持ち主なのかどうかも分からない。
この駐輪場では、自転車が横倒しになる事件が何度もあって、その姿を眺めて不思議に思っていた。どこかにおかしな人が潜んでいて、感情的になって蹴り倒しているのだろうと。
たくさんの人たちが住んでいれば、このようにおかしな言動に走る住民が必ず出てくる。住居費が高ければ住民が選別されるという考えは通用しない。
世帯主の収入や財産が多くてもおかしなことをやる家族がいたりもするし、世帯主自身がおかしい人だったりもする。
加えて、場所にもよるかもしれないが、私の経験則としては、浦安市の新町エリアにおける住民同士のトラブルでは、住民同士が話し合いで解決するケースはない。
お互いに我が強くて自己愛に充ちているので、自分の非を認めずに水掛け論になる。言いたいことを言うだけの怒鳴り合い。
初めて新町エリアを訪れると、人々が上品で、しかも人間関係がドライだと感じるかも知れないが、それは互いを慮ってドライになっているわけではないと思う。
距離が近づくとペルソナが簡単に外れて、我と自己愛が強い内面が露呈してトラブルになる。そのことをお互いに知っているから、暗黙の了解として距離を離しているわけだ。
ところが、その不文律を飛び越えてくるアレな人が住んでおり、今回のおかしな人も同じタイプなのだろう。
新町エリアにおいて、住民同士でトラブルになった時、自分たちの力で解決しようとしてはいけない。尋常ではない価値観を持った人たちもいるので、話が通じずに消耗して疲れるだけの話だ。
大人同士の話し合いというよりも、むしろ子供同士の喧嘩に近いような状況になる。
そうなると、「先生」がいないと場が収まらない。
当然だが、社会人は学校に通っていないので、先生ではなくて警官がその役割になる。
住民同士のトラブルが起こると、話し合いではなくて警官の立ち会いが必要になるなんて、これのどこが「住民の自治」と言えるのか。
かといって、自治会なんて、お飾りの組織でしかないし、住民同士のトラブルを調停したなんて話を耳にしたことがない。
歴史のある町であれば、古くから住んでいるリーダーの世帯が調整してくれたりもするだろうけれど、私が生まれた時には海の底に沈んでいたような場所だ。
海を埋め立てて土地を作り、住居を作り、縁もゆかりもないような人たちが様々な場所から引っ越してきた。
そのように雑多な背景がある町において、古くから土地があった町のような帰属意識が芽生えるはずもない。
住民同士で力を合わせてより良い町にしていきましょうとか、そういったことを本心で考えている人はいるのだろうか。
まあとにかく、その真っ赤なママチャリの持ち主に対して、「コイツに手を出すと厄介だ」と思ってもらえたら良いのだが。
再び同じことがあれば、すぐに110番に通報して、マンションの事務所で登録番号を照会し、その人物の自宅の玄関でチャイムを鳴らし、警察官と一緒に話を聞くことにする。
ああ、面倒くさい。これがネットでは流れていない浦安の新町エリアの現実のひとつだ。
ショッピングモールや歩道の上でいきなり喧嘩を売られたり、塾や保育園の前に高級車が長蛇の列で路駐したり、まあとにかく常識外れなことが頻発する町だ。
23区に住んでいた頃には、このようなトラブルは全くなかった。もっとヤバい人たちはたくさんいたが、普通に生活している限りは安心して生活することができた。
しかし、この町では、普通に生活していても災難がやってくる。
これのどこが住みやすくて、これのどこが住みたいと言える町なのか。
少なくとも私自身の経験では嫌な記憶しかないし、毎日が憂鬱で、外に出る度に心拍数が上がる。
早く引っ越したい。