2023/10/29

団地の駐輪場でシニアに絡まれる

日曜日に買い出しに出かけようと集合住宅の駐輪場に向かったところ、見慣れない自動車がマンションの前の道路に横付けになっていた。住民が駐車場以外に自動車を停める場合には許可証が必要だが、その掲示は見当たらない。自宅から自動車に荷物を運んでいるのだろう。

駐輪場から自転車を出して出発しようとしたところ、その自動車の陰から中高年の女性が現れ、「あなた、どこにお住まいですか?」と尋ねてきた。推定年齢は還暦付近。その人物の顔と表情が誰かに似ている。公立中学校に通っていた時の英語科のベテランの女性教師にそっくりだ。私の頭の中で警鐘が鳴った。

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2023/10/22

団地は生き物

趣味と習慣を兼ねたウォーキングの途中で、美浜地区にある団地に立ち寄った。エステートという名前ではあるが、実際には典型的な昭和の団地だ。その敷地にいくつも用意されている公園の前で、たくさんの親子連れが楽しそうに遊んでいる姿を眺めた。建物が古くても、住んでいる人たちが若いと町が若く感じる。とても活気があって雰囲気が明るい。

「へぇ、やっぱり、子育て世代が増えたね...」と、この団地の雰囲気の変化を実感した。妻の実家がある新浦安に夫婦で引っ越してきた時、この団地の部屋を借りて住んだ。15年近く前の話だ。遠くから見ても築年数が経過していることが分かる古びた団地。エレベーターもベランダも旧設計で配管も古く、1980年代の昭和の姿がそのまま保存されているような感じだった。けれど、住み心地はとても良かった。

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2023/10/16

ひとり暮らしを始めた町を再び訪れて

たまにやってくる休日の仕事を終え、普段は全く乗らない電車に乗った。途中で路線を何度か乗り換えて、数十年前の記憶をたどりながら窓から見える景色を眺めた。車内のほとんどの乗客は不自然な角度で首を曲げてスマホを見つめている。ネットさえ普及していなかった当時であれば、まるでSF映画のような状況だ。

お世辞にも立派とは言えない駅で下車し、未だにエスカレーターが設置されていないのかと呆れながら階段を上り、地味すぎる小さな構内を歩き、階段を下って駅の外に出た。眼前には若き日に見た街並みが代わり映えしない状態のまま残っていた。30年近い時間が流れたとは思えないほどに変わっていない。

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2023/10/08

ミューレの両刃カミソリ「ROCCA」とクラシックシェービング

ミドルエイジクライシスや思秋期の真っ只中でノルディックウォーキングを始め、なるほどそうかと思ってクラシックな両刃カミソリを手に入れて顔剃りを始めた。両者の繋がりは後述する。50代が近くなると人生の残り時間が限られていることを実感し、まるで方向が分からない砂漠の上をひとりで歩いている感覚がある。

遠くを見渡すと、同世代のたくさんの中年男性たちも同じように彷徨いながら歩いていたり、立ち止まっていたり、凄まじい勢いでどこかに走って行ったり。若者たちのように互いの考えを共有することはなく、一部の中年男性たちは年甲斐もなくネットで自己をアピールし、その他の大勢はぼんやりと時の流れを眺めているように感じる。

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