2023/08/27

スカイランニング用のポールを加工して、お気に入りのノルディックポールをつくる

昨年の春先から1年近く続いた浮動性の目眩に耐え、今年の春先からパワーウォーキングやノルディックウォーキングによって心身のコンディションを整え、気が付くと8月が終わろうとしている。生地獄の住環境で私は耐えた。5月と6月は近所で出現した連続放火犯によるストレスとそれに伴う浦安市の行政や浦安警察署に対する不信感の蓄積。7月は職場や家庭における人間関係の無価値なトラブル。そこから8月現在まではコロナ後のディズニー客の急増およびオーバー・ツーリズムによる住環境の悪化。加えて8月に新浦安駅での人身事故に遭遇。自分の実家への帰省と変わり果てた郷里の姿も疲れを増大させた。

ウォーキングという動的な趣味に出会っていなかったなら、メンタルダウンを起こして倒れていたことだろう。言いたいことを言わず、悩みをひとりで抱え、ノルディックポールを持って地道に海辺を歩いたり走ったりして汗を流した。無様だと思うけれど、そもそも中年男性の生き方なんて、それぞれが潮干狩りで貝を拾っているように孤独なものだ。他者がどのように生きようと互いに関心がない。そして、個人的にはタフな半年を耐えていたら、細やかな幸運がやってきた。

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2023/08/20

レインコートを着た男

今年の夏に生じた或エピソードは、トゲどころかクサビのように私の記憶に刻まれている。首都圏ではよくある鉄道での人身事故なので気にすることではないかもしれないが、個人的には気にならないわけがない。むしろ、五十路に入る私の人生観を大きく固定化しうる事象としてログを残す必要がありそうだ。

この話は創作ではなくて、私の実体験。心の健康に不調や不安がある人たちは、今回の録を読み進めない方がいい。また、メンタルがタフな人であっても、しばらくは記憶に刻まれるかもしれないので、興味本位では読み進めない方がいい。

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2023/08/12

リタイア後に故郷に戻るか否か

久しぶりに妻子を連れて実家に帰省した私は、真夏の昼下がりにひとりでウォーキングに出かけ、何とも奇妙な雰囲気を感じながら故郷を広範に歩き続けた。豊かな自然の中に集落があり、道路があり、家屋があり、田舎ではあるが町自体は存在している。数十年が経って姿を変えてはいるが、子供の頃に見慣れた風景もたくさん残っている。

ところが、老若男女を問わず町の中を通行する人々が見当たらない。多くの人たちにとっては休日なので、買物に出かけたり、散歩している地域住民がいるだろうと想像していた。時折、通行する自動車や家の窓から住民たちの冷たい視線を感じたりもしたが、自転車や徒歩で通行している人と出会わない。子供の頃に経験したことがない町の姿だ。町全体が人のいないパラレルワールドに転位したような感覚さえある。

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