2022/04/02

義妹が結婚するらしい

新浦安にある妻の実家は、世帯レベルで観察した場合には首都圏の住宅地とは思えないくらいの「地方色」を帯びている。義父も義母も地方出身者であり、結婚後に浦安に引っ越してきたパターンだ。では、何をもって私が「地方色」とみなしているのかというと、地方によくある湿り気を帯びた世帯間の人間関係のこと。

他の世帯の情報についてはゴシップネタを含めて噂話を集め、時には自分で詮索しないと気が済まないけれど、「自分の世帯」の情報については外に出さないという駆け引きは、都会よりも人間関係が密で陰湿な地方の町でよくあるプロテクションのひとつだ。私も地方出身者だが、そのような世帯はとても多かった。

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2021/12/11

ウトメのアポなし凸 リターンズ

休日の昼頃。妻と穏やかに軽く会話した後、いつもの習慣となっている子供たちの上履きを洗うために、部屋着のままベランダからバケツを部屋の中に持ってきた。すると、玄関のチャイムが鳴った。妻がドアまで向かったので悪い予感がした私は、自室に閉じこもった。

すると、案の定、これ以上の高音になると超音波に達するくらいの甲高い大声が部屋に響いた。加えて、いつも酔っ払っているように抑揚がない太い声も聞こえた。浦安に住んでいる妻の両親が、世帯主である私に何の連絡もなしに家の中に入ってきた。この街に住んでいて、私が最も嫌悪するイベントだ。

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2021/11/05

ディズニーがある街に住んで良かったことなんて

5年後、10年後の自分自身のためにログを残す。あと少しでコロナ禍による混乱がちょうど2年になる。人類が初めて使用したRNAワクチンの大規模接種、ならびに現時点では詳細不明の要因によって国内の感染者数は大幅に減少した。社会には安堵感と、再び何かあるのではないかという微妙な不安感が漂っている。

そして、今、私は笑い話ではなくて本当にディズニーに苦しめられている。彼らも商売なので仕方がない話だが、コロナの第五波が収束して通勤中の電車や駅、および街の中にディズニー客が押し寄せてきた。今でも入場者数を制限しているようだが、それでも非常に鬱陶しい。

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2021/06/15

ウラヤスではなくウラカスだと思えば

左耳だけが耳鳴りを起こして聴き取れなくなったのは、やはりストレスによる影響の蓋然性が高いそうだ。耳の次はどこがダメージを受けるのだろう。生きる中で芽生える少しの希望さえ削り取られる。

そのストレスの元凶が何かというと、間違いなく浦安市に住んでしまったことだ。最近、山本周五郎氏の青べか物語を読み流している。そして、状況は異なるが「なんだ、過去にも同じようにショックを受けた人がいたんだ」と思った。

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2021/06/09

意に沿わず千葉都民になった夫の夢と現実

難しい案件が一段落し、それなりの報酬が手に入りそうだ。早めに仕事を切り上げた私は、職場があるビルの地下駐車場でカイエン・ターボに乗り込み、少しの満足感に浸った後でエンジンをかける。以前に乗っていた911の方が好みだが、子供がいると仕方がない。

オフィスがある港区から浦安市内の自宅までは少し距離があるが、その不便さの代償と妻の実家の近くに住むことへの感謝の気持ちとして、義父が浦安市内に分譲マンションを用意してくれた。「この辺だと、プラウドかな...」と見繕ってくれたのだが、とてもありがたいことだ。

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2020/08/01

ウトメとコトメとイヌの凸を倦む

休日がやってくると、初日はぐったりした状態で自室で休養し、次の日はロードバイクの実走に出かける。それが最近のパターンだ。平日の仕事が忙しく、さらに色々とあって疲れているので、家族からの指摘は少ない。

ここまで疲れているのに、休日の初日に相も変わらず、市内に住む妻の両親と妹、飼い犬までが我が家に突撃してきた。もちろんだが私に一切の相談がない。突撃してきた用事とは、妻が買ってきたパンを義実家に分けるというただそれだけのこと。

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