2023/06/04

家庭の崩壊に至る無敵モードとそれを無効化するためのスイッチ

悲観的になりすぎない録を記すと自分の思考が少し前向きになる気がするので、今回も前向きになるような録を記す。昨年(2022年)の6月から自分が稼いだ金の収支を可視化して節倹生活を始め、節税と老後の小遣いを考えて積立投資を始めた。ふるさと納税もフルベットだ。しかし、半年程度が経った今年(2023年)の2月からパワーウォーキングという自分にとっては新しい動的な趣味を始め、同年4月にノルディックスタイルのパワーウォーキングの魅力を知った。

この間の我が家にはウォーキング用品が頻繁に配達され、3月から6月までのクレジットカードの明細は、節倹生活と対局にある「オッサンの散財」の様相を呈した。妻も子供たちも私が新しい趣味に熱中していると勘違いしているかもしれないが、実際には家庭崩壊の寸前であり、かなり深刻な状態だった。私はその危機を回避しようと取り組んでいた。

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2023/01/01

申し訳程度のおせち料理から始まる元旦

新年を迎えて多くの人たちが気持ちを新たに前を向く1月1日。しかし、私にとっては1年で最も気分が沈む日だ。私だけを残して妻や子供たちが浦安市内の義実家に向かい、ずっと入り浸って夜に帰ってくる。

私の家庭観が砕け散り、妻の実家依存という現実を受け止め、さらには子供たちまでが義実家と共依存し始めたという現実を受け止めることになる。まあ、下の子供が成人した段階で別居なり離婚するので、私にとっての苦痛からの解放の日が近づいていると思って我慢するしかないだろう。もはや、妻と義実家の共依存は宗教性を帯びている。私が何かを言っても変わらない。

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2022/10/20

荒れた家庭と23時の夕食

「君さ、自分がADHDだと思ったことはないか?」と私が妻に尋ねて、妻が平然と答える。「調べたことないけど、たぶんそうかもね」と。その答えに大して驚くこともなく、どうして気が付かなかったのかと悔いている自分がいる。

妻が食事を作ると、調味料の瓶やチューブの蓋が尽く開いたまま放置される。きちんと蓋が閉まっていることの方が珍しい。カレー粉や粉末スープのポーチさえ全開放のまま冷蔵庫に突っ込まれる。調理後のキッチンは包丁や皿や残飯などが散乱して大変な状態になる。妻が風呂に入るとクレンジングやトリートメントの容器の蓋が開いたまま。風呂から上がると床一面に髪の毛や洗剤が張り付いている。妻がスマホや家の鍵を忘れて出勤することもよくあるし、必要な書類を確認せずに捨てることもある。

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2022/01/15

納車したミニベロに乗って眺めた隅田川と新婚時代の自分の姿

本格的な中学受験シーズンが到来して、妻と上の子供が激しく動揺している。二人とも癇癪持ちで落ち着きがなく、神経が太いようで細い。受験で落ちたことがない私だから言うが、受験のプレッシャーというものは腹の底で受け止めて、それを集中力に変換することが重要だ。しかし、この二人はプレッシャーに丸飲みにされてしまっている。

深夜に帰宅した自宅の中は服や鞄が散らかって荒れ放題。この緊迫した家庭の状況を何とかしようと、わざと明るく振る舞っている下の子供のテンションが実にシュールだ。翌日、悼まれない気持ちで私は家事を片付けた後で休日出勤に向かう。帰り道に都内のショップにて注文したミニベロを受け取り、そのまま浦安まで走って帰宅することにした。

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2021/12/05

ぞうきんかけご飯とシュタインズ・ゲート

今週は家庭において疲れきってしまったので、休日のサイクリングに出かける気力もなく自室に入って静養していた。事の発端は衝撃的な出来事だった。相変わらずの長時間の電車通勤にてストレスを蓄積させながら、やっとのことで自宅にたどり着いたところ、台所がとても荒れていた。

おそらく仕事が遅くなった妻が急いで夕食を作ったのだろう。片付けくらいは私がやらねばと、食器と調理後の野菜の皮が混ざったカオティックな状態のシンクを片付けた。その後、キッチンを拭こうとして転がっていた雑巾を手に持ったところ、その下には蓋のないタッパーに入った白飯があった。それは明日の私の弁当だ。ありえない。何が起こったのか。

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2021/02/27

トグル入力のようにトントンと

妻や子どもたちがスマホを操作する際には、ガラケーのようなキーボードを使って文字を入力している。スマホで何度も同じキーを打ち込むトグル入力は面倒ではないかと思っていたのだが、どうやらフリック入力という方式があるようだ。

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2021/01/01

ケチャップうどんの現実から始まる元旦

「カレーライス」という遠藤賢司さんの歌を口ずさみながら、ミニベロに乗って元旦の浦安の新町をのんびりと走る。私が生まれる前の古いフォークソングだな。とにかく自宅から外に出たいと思った。

この1週間くらいの間、妻が穏やかだなと思っていたら、そういうことか。元旦のダイニングのテーブルの上には、1枚の皿が置かれていて、その皿の上には今まで見たことがない料理が乗っていた。

ケチャップとマヨネーズをからめたうどん。その横に小さなスクランブルエッグ。うどんには申し訳程度に挽肉が入っている。家族は外出して誰もいない。

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2020/12/09

謎が多い爺さんの酒とスローライフ

消耗郷と名付けた町での生活も、地獄のような電車通勤も相変わらずだが、なぜに目標を年内に設定するのかという仕事の慌ただしさも相変わらずだ。休日出勤で電車に乗っていたら、ふと昔から不思議に思っていた謎が解けた気がした。なるほど、彼は本当の地獄を生き抜いたということか。

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2020/11/01

ミニマルな人間ドックで広がる視界

職場でのメンタルチェックを問題なしという形で終え、次は毎年恒例の人間ドックを受診する。いつもは平日に日の出地区に並んでいる虎の門クリニックもしくはメディカルガーデンに行くのだが、コロナの影響で年内の予約が厳しい。

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2020/06/12

ラッキョウ星人たちとの交信

我が家において年に1回くらいやってくる「ラッキョウ漬け」が終わった。私はこの家庭内イベントが大の苦手で、妻が大量のラッキョウを漬けるたびに体調を崩している。笑い話だと私も思うが、事実なのだ。

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2020/04/14

在宅勤務とセピア色の追憶

不思議な夢を見た後で目を覚ました。今となってはまさにセピア色になった高校生時代の記憶が流れて、懐かしい夢だったなと感じながらリビングに行くと、優しい妻や聞き分けの良い子供たちから「おはよう!」という声を浴び、私は笑顔で挨拶を返して朝食の食卓に加わった。

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