2022/09/08

分厚い雲の隙間から差し込んだ陽の光

8月中旬から生じた浮動性の目眩は、まるで頭部を吹き飛ばされるような感覚にまで発展し、生きる気力を確実に削り続けている。この浮動性の目眩の原因は、明らかに浦安住まいのストレスによるものだ。

息が詰まりそうなくらいに高い人口密度、妻と市内の義実家との共依存、短気で我の強い市民性、千葉都民の宿命である長時間の電車通勤。これらに加えて、夏休みに全国からこの街に押し寄せたディズニー客からのストレスが凄まじい。

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2022/06/05

仲良くなったのかも。絶望と。

観ても大丈夫なのか、観るべきではないのか。哲学的思考の濁流に飲み込まれるようなアラートが鳴り続けている中で鑑賞することにしたとあるアニメ。案の定、頭の中が大変な状態になり、やっと濁流から逃れて録を記している。

Amazonのプライムビデオで勧められた「少女終末旅行」という作品。まあ大丈夫だろう、デフォルメされた可愛らしい二人の少女がほのぼのした物語を繰り広げるはずだと信じて鑑賞を始めた。しかし、冒頭から心をえぐり取られるような残酷な世界観に覆い尽くされた。そのテーマが人類滅亡の瞬間であることは違うことなく、自分自身の人生の終焉さえ感じさせるインパクトがある。そして、寝付きが悪くなった。

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2022/04/09

木の芽時には無理をしない

冬が過ぎて春が訪れ、木々が芽吹く時期は「木の芽時 (このめどき)」と呼ばれている。春の訪れには地域差があるので正確な暦として木の芽時が定義されているのかどうかは分からない。立春(2月4日頃)から春分の日(3月21日頃)までが木の芽時だと説明している人もいるし、ざっくりと3月から4月にかけての時期だと見なしている人もいる。

満開の桜を見て盛り上がっている人たちは多い。しかし、私にとっての桜の花は地獄の苦しみの指標のようなものだ。この時期は寒暖差が大きくて自律神経に負荷がかかり、長時間の通勤時におかしな人たちがたくさん出現し、家庭はさらに荒れ、職場の人事も色々とある。心身共に不調が生じて生きることが辛くて仕方がなくなり、桜が散った時期には復調する。

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2022/02/28

光の小粒のように散らばった思考を集めるイメージトレーニング

1月の後半から始まった上の子供の中学入試が2月に終わり、元気になったのは上の子供だけだった。妻としては上の子供の入学準備で慌てつつ、今度は下の子供の学習を本格化させ、相変わらずテンションが張っている。それでも最近では希に妻が笑顔を見せるようになってきた。数ヶ月間は仏頂面どころか般若面だったので改善が認められる。

私の方は、第一志望校の合格の数日後くらいから希死念慮を伴う酷い倦怠感を抱えるようになった。私が中学受験で頑張ったわけではないが、子供の入試のプレッシャーは父親にまで伝わる。また、その後の家庭内での騒動や変化に疲れてしまった。

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2021/03/08

「うつヌケ」の内容を回想しながら

自宅からロードバイクをエントランスまで運んで、そこから新浦安駅方面に走り始めた。少し走っただけで、これまでと違う感覚がロードバイクから伝わってくる。これはいいと、気持ちだけでなくて表情が緩む。

28Cという太めのタイヤに合わせて遠方のサイクルショップの店長が製作してくださった手組ホイールを試す日がやってきた。とはいえ、新浦安は相変わらず人と自動車が多すぎて鬱陶しい。まるで普通の街を圧縮ファイルに詰め込んだような街だな。土地も人々の心も余裕がなくなっている。

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2021/01/25

Burnout Relapse and Avatar Reboot

It was getting dark outside after a day off from doing chores for the kids. I thought I could finally get a little exercise on my spin bike, but I still had to check the kids' homework at school.

This completely ruined my chances of maintaining my physical and mental health during the holidays. Nevertheless, I persevered and did them, thinking it was for the sake of my precious children.

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2020/11/08

心の中のアバターと同居する生活

金曜日も深夜まで働いているが、仕事については思ったよりも気分が楽だ。一時期は鎖で繋がれていたかのように制限されていた思考やモチベーションが、自分の思い通りに動かせるようになってきた。家庭が荒れなくなってきたことは大きく、ロードバイクやスピンバイク、禅による心身のトレーニングの存在も大きい。

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2020/10/03

自らの命を絶つという不条理なプログラム

最近の録はロードバイクの話が多いので心身共に調子が良いと思いきや、実際にはあまり良くない。仕事で無理が続いて首や手首の痛みが取れず、浦安という街での生活や長時間の電車通勤によるストレスで目眩が続いている。

関節の痛みは仕方がないが、目眩はさすがに厳しい。ストレスがピークに達するのは帰りの電車で多くの千葉県民がスマホゾンビになり、恥を知らない底辺飲みを晒す中年が目立ち、さらに頭にネズミの耳を付けた若者たちがハイテンションで押し寄せる時間帯。

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2020/07/22

生きるという役を演じるか、演じさせられるか

たまにツイートが炎上して、その度に厳しい批判をハードルのように飛び越えていく元陸上選手のツイッターを眺めていて、とても勉強になるやり取りを見かけたので書き留める。

以前、彼は希死念慮を持つ若者に出会って、どうして自ら死んではいけないかを説明したことがあった。そのエピソードを振り返り、より深く考察してツイートしたわけだ。

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2020/07/05

5秒間だけのアフターバーナー

一度でも感情やモチベーションが枯渇したことがある人ならば日常的なことかもしれないが、回復期においても付きまとう困った現象がある。

それは、実際に行動すれば難なくこなしうることであっても、行動する前の段階で強い抵抗感がやってくることだ。仕事や家庭で行動しようとする時に、何かがモチベーションを止めてしまって、体が動かなくなるという不思議な感覚がある。

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2020/04/18

急がず 焦らず 無理をせず

最近になって本格的に使い出した自宅のノートパソコンのキーボードに慣れていなくて、これが在宅勤務の支障の一つになっている。この数日、タイピングのフィッティングもかねて録を書き綴っているのだが、ようやく慣れてきた。

新型コロナウイルス感染症に起因する悩みについて録を残し続けていると、書いている本人でさえ気が滅入る。たまには前向きになるように文章を綴ってみよう。

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2020/02/19

燃え尽きかけて解けた鎖

以前から「共働きの子育てと電車通勤のストレスでバーンアウトしかけたことがある」と記すことが多い。まさに地獄だったわけだが、大きな苦しみに耐える中で得られたこともあった。この窮地があったからこそ辿り着くことができた境地というか。少し大げさだな。

「バーンアウトした」という表現ではなくて、「バーンアウトしかけた」という表現を使っているが、今から振り返ると明かなバーンアウトであり、うつ病も併発していたように思うことがある。

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2019/11/08

お菓子おじさん

中年の親父に不似合いな洋菓子店の紙袋を提げた私は、これだけは死守すると言わんばかりの勢いで電車に乗って出勤する。紙袋の中はケーキだったりクッキーだったり、贈る相手によって違う。

紙袋の中に予備の紙袋を入れておくことも忘れない。手持ちで運んでいるうちに取っ手の部分の紙がへたることがあるので、手渡す時には真新しい紙袋に交換する。

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