2023/05/24

メランコリック・タウン

製作費が300万円であったにも関わらず、観客やネットの視聴者に対して傷跡とも表現しうる凄まじいインパクトを残した「メランコリック」という名前の映画がある。「melancholic」とは「憂鬱な」という意味の形容詞だ。詳細はググレカスに任せるとして、普通の人にしか見えないアルバイトの殺し屋たちが依頼を受け、何の縁も恨みもない人たちを次々と誘拐し、寂れた銭湯の洗い場で躊躇なく殺害し、給湯用の大型ボイラーで死体を焼却して証拠を隠滅するシーンは非常にシュールだった。

なぜにシュールに感じたのか。私が浦安市民であり、浦安市内の松の湯という名前の銭湯が実際の撮影で使用され、上映後にその銭湯が廃業することになったことがシュールだという意味ではない。この映画のようなサスペンス・コメディーは、限りなく日常に溶け込んだ奇妙な恐さがある。

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2023/05/16

街の治安の悪化と異質な恐怖

普段は気楽に趣味のことを録に記したり、自分の生き方について考えていたりもするのだが、さすがにそのような心の余裕がない。最近になって運動系の趣味としてパワーウォーキングを始めて、春先にやってくる心身の不調を今年こそは乗り切ったと思っていた。だが、ゴールデンウィークの前半から酷く沈み込むことになった。

自分が住んでいる日の出地区の北部、つまり日の出小学校の学区のマンション群において連続して深刻な事件が生じている。このブログはあくまで私自身の生活録なのだが、浦安について書き留めるとGoogleの検索で上位にヒットし、犯人を含めて不特定多数のユーザーがアクセスする可能性がある。そのため、事件の具体的なキーワードについては伏せる。

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2023/05/05

自宅のすぐ近くにウレタン舗装されたウォーキング・ジョギングのコースがあるという好立地

地元の不動産業者や政治家、個人投資家の中には、「新浦安は東京まで20分の好立地!」とアピールしている人がいる。言いたいことは分かるけれど、地域住民としては好立地かどうかは分からない。鉄道や街中にディズニー客が押し寄せる通勤は精神に大きなダメージを生じる。そもそも自宅から新浦安駅まで徒歩で20分以上かかったりもする。

しかし、ジョギングやウォーキングが趣味という人にとっては、浦安市の新町エリア、とりわけ日の出地区は好立地だ。これだけ浦安住まいを嫌っている私が言うのだから間違いない。なぜなら、海沿いの護岸に沿ってウレタン舗装された遊歩道が数kmにわたって伸びているからだ。自宅の裏に常設コースがあると理解しても矛盾がない。

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2023/04/29

ディズニーパレードを避けてニコニコ超会議に巻かれる

「他国からの攻撃によって社会が壊滅する直前まで、人々は普段と変わらない平和を享受し、個人の我と欲を求めて生きていた」というシーンは、ディストピア風味のSF作品ではよくある。人類の歴史の中で実際に繰り返されてきたパターンでもある。

他国が意図的に、あるいは事故を装って電磁パルス(EMP)爆撃や高高度の核攻撃を仕掛けてきた場合、日本国内のほぼ全ての電子機器が焼き尽くされ、社会は江戸時代以前に戻ってしまうことだろう。しかし、日本が地政学的に危険な場所にあることを理解している人は少なく、たとえ知っていても気にしない。それよりも自分のことが大事だと。

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2023/04/24

新浦安で轟音を響かせる選挙カー

パワーウォーキングによって春先の心身の不調を何とかやり過ごした。世の中にはストレス障害に対する認知行動療法というものがあり、それを否定するつもりはないけれど、苦しみについて考えて認知したところで解決に至らないことはたくさんある。ならば、最初から考えない状況を用意して脳を休める。

自分なりにパワーウォーキングと格好良く表現しているが、やっていることは何も考えずに歩き続けるという「歩行禅」に相当するのだろう。落車や交通事故に注意して集中が途切れるサイクリングよりも、ウォーキングの方が瞑想状態への導入が緩やかだ。

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2023/04/21

ウォーキング用品の沼を埋め立てながら前に進む

昨年の年明けから続いた浮動性の目眩を主体としたストレス性の不調は、自らの心身どころか生きる気力さえ確実に削り続けた。子供の中学受験や妻の電撃的な転職も疲れに繋がった。そして、趣味の自転車に乗るというモチベーションさえも失せていた。

しかし、生きていると何があるか分からないもので、年上の同僚との小話の中で紹介されたパワーウォーキングを試したところ、心身の状態が急に復調し、朝に目覚めた時点で絶望しているという頻度も減った。だが、今年の2月から急にパワーウォーキングを始めて歩きまくった結果、足首から先を痛めた。予定調和だ。

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2023/04/10

ノルディックウォーキングが答えということか

朝に布団の中で目を覚ますと、四十路に入ってから体感したことのない奇妙な感覚に包まれていた。首から足先まで全身の筋肉の場所を感じられるような心地良い筋肉痛。水泳の後の筋肉の張りに似てはいるが、脳の疲労までが軽くなっているようなデトックス感がある。なるほど、ようやく「答えらしきもの」を見つけたらしい。

中年男性の8割がミドルエイジクライシスによる心身の不調を経験するそうだが、そのクライシスの中で私は生きている。5年程前、ストレスによるバーンアウトから寛解したという経緯があるので、残存した脳のダメージによってクライシスが酷くなっているのかもしれないな。

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