2023/09/30

流れ去る時間を何とかして感じようとするけれど

人間が時空の狭間に引っ張り込まれて5億年を過ごし、その後で記憶を消去された状態で元に戻るという「5億年ボタン」という話がネット上に流れたことがある。そのような状況は全くもって空想の話ではあるのだが、確かに興味深い。

染色体のテロメアの劣化という制限から解放された人間が5億年を過ごす場合、実際に感じる時間の流れはどれくらいの長さなのかを計算した人がいた。人は歳を取ると加速度的に時間の流れが速く感じるという要素を重視して計算すると、5億年を過ごす際の体感時間は人生に換算して約7回分に相当するらしい。あまりに短い。その解を検証することは不可能だが、五十路に近い私の視点から見ると、なるほどそれくらいだろうなと思ったりもする。

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2023/08/27

スカイランニング用のポールを加工して、お気に入りのノルディックポールをつくる

昨年の春先から1年近く続いた浮動性の目眩に耐え、今年の春先からパワーウォーキングやノルディックウォーキングによって心身のコンディションを整え、気が付くと8月が終わろうとしている。生地獄の住環境で私は耐えた。5月と6月は近所で出現した連続放火犯によるストレスとそれに伴う浦安市の行政や浦安警察署に対する不信感の蓄積。7月は職場や家庭における人間関係の無価値なトラブル。そこから8月現在まではコロナ後のディズニー客の急増およびオーバー・ツーリズムによる住環境の悪化。加えて8月に新浦安駅での人身事故に遭遇。自分の実家への帰省と変わり果てた郷里の姿も疲れを増大させた。

ウォーキングという動的な趣味に出会っていなかったなら、メンタルダウンを起こして倒れていたことだろう。言いたいことを言わず、悩みをひとりで抱え、ノルディックポールを持って地道に海辺を歩いたり走ったりして汗を流した。無様だと思うけれど、そもそも中年男性の生き方なんて、それぞれが潮干狩りで貝を拾っているように孤独なものだ。他者がどのように生きようと互いに関心がない。そして、個人的にはタフな半年を耐えていたら、細やかな幸運がやってきた。

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2023/08/20

レインコートを着た男

今年の夏に生じた或エピソードは、トゲどころかクサビのように私の記憶に刻まれている。首都圏ではよくある鉄道での人身事故なので気にすることではないかもしれないが、個人的には気にならないわけがない。むしろ、五十路に入る私の人生観を大きく固定化しうる事象としてログを残す必要がありそうだ。

この話は創作ではなくて、私の実体験。心の健康に不調や不安がある人たちは、今回の録を読み進めない方がいい。また、メンタルがタフな人であっても、しばらくは記憶に刻まれるかもしれないので、興味本位では読み進めない方がいい。

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2023/08/12

リタイア後に故郷に戻るか否か

久しぶりに妻子を連れて実家に帰省した私は、真夏の昼下がりにひとりでウォーキングに出かけ、何とも奇妙な雰囲気を感じながら故郷を広範に歩き続けた。豊かな自然の中に集落があり、道路があり、家屋があり、田舎ではあるが町自体は存在している。数十年が経って姿を変えてはいるが、子供の頃に見慣れた風景もたくさん残っている。

ところが、老若男女を問わず町の中を通行する人々が見当たらない。多くの人たちにとっては休日なので、買物に出かけたり、散歩している地域住民がいるだろうと想像していた。時折、通行する自動車や家の窓から住民たちの冷たい視線を感じたりもしたが、自転車や徒歩で通行している人と出会わない。子供の頃に経験したことがない町の姿だ。町全体が人のいないパラレルワールドに転位したような感覚さえある。

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2023/07/31

セルフサービスで現物支給の子育て支援

私にとっての浦安市は30代から40代における地獄のような苦しみの場でしかない。職場までの長時間の通勤経路でディズニー客の群衆に巻き込まれるとか、市内の義実家と妻が共依存していて自分の家庭を築いたという実感がないとか、まあそういった個人的な不幸も重なっている。街中を通行するだけで動悸や目眩に襲われるくらいに辛い。

加えて、ゴールデンウィーク頃から発生した凶悪な連続事件において、私を含めた地域住民に十分な情報を提供せずに塩対応だった浦安市の行政や議会、警察に失望した。この街は市民の安全よりも自分たちの保身を優先するのかと。下の子供が中学に進む段階で市外に転居する予定だが、可能であれば今すぐにでも脱出したい。

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2023/07/29

ノルディックウォーキングでバウンディングを続けていたら、走ることができる身体になっていた

相変わらず、休日になるとノルディックウォーキングポールを携え、浦安市内の海沿いの遊歩道を歩いて汗を流すという習慣が続いている。ウォーキングといっても、最近ではクロスカントリースキーヤーの動画で学んだバウンディングを取り入れているので、歩いたり走ったりという運動になっている。

試しに山岳の平坦路をトレイルランナーが走るかのようにポールの中央部を水平に持って(ポールで地面を突かずに)走ってみた。すると、自分はすでにジョガーのように普通に走ることができ、ポールを使ってバウンドするよりも普通に走った方が心肺の負荷が小さくて楽だということに気が付いた。

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2023/07/22

経験したことがないほどに早く過ぎ去る7月

前回の録を遺したのは7月の初日であり、気が付くと3週間が経過した。慌ただしい年末と比べると夏は時の流れが緩やかに感じるものだが、今年の7月はタイムスリップして先に進んだかのように感じる。何があったのかと振り返ってみる。

近所で発生した例の連続事件の影響で5月と6月は気を張っていたが、7月に入ってから警戒心が緩んだ。そのタイミングでアジア系を主体とする外国人の観光客が街に押し寄せてきた。この人たちは当然のごとくディズニーを目的地としているが、宿泊地は新浦安にて増加したホテル群だ。外国人たちと地域住民の動線が重なり、新浦安の街は国際空港の雑踏のようにカオティックな様相を呈している。

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